フールプルーフとフェイルセーフとは – 安全設計

フールプルーフとフェイルセーフという言葉をご存知でしょうか?

これらはモノ作りをする上で考慮すべき安全設計の代表的なものです。
この記事では、私たちの身近なモノにも取り入れられているフールプルーフとフェイルセーフについて解説したいと思います。

目次

フールプルーフ

人間は必ずミスをします。
フールプルーフは誤操作や勘違いなどによる誤った使い方ができない構造・仕組みにする考え方です。日本では”ポカヨケ”という言葉が近いです。身近なものには以下のようなものがあります。

洗濯機 ドアを閉めないとドラムが回らない。運転中にドアを開けるとドラムが停止する。
電子レンジ ドアを閉めないと起動しない。運転中にドアを開けると停止する。
浴室用シャワー ボタンを押しながら操作しないと一定以上の温度にならない。
自動車 AT車の場合シフトをパーキングに入れないとエンジンを始動できない。

フェイルセーフ

ミス・故障・事故は必ず起こります。
フェイルセーフはそのような時に安全側に倒れるように設計する考え方です。例としては以下のものがあります。

踏切遮断器 電力が失われた場合、自重で遮断器が降り通行者の安全を確保する。
油ストーブ 転倒すると自動的に火が消えて火事を防ぐ。
エレベーター ロープの切断などの故障でエレベーターが落下し一定速度に達すると非常ブレーキが作動し、機械的にエレベーターを停止させる。
漏電遮断器 漏電を検知すると通電を停止させ電力の供給を止めることで火災や関電を防ぐ。

まとめ

細かなことにまでフールプルーフやフェイルセーフについて考えることは現実的ではありません。ですが、もし問題が起った時のリスクが受容できないものであれば安全設計はするべきです。
これはコンピューターシステムの設計や運用をする上でも同じです。

もし日々の業務や生活の中で、「ミスをしてしまいその影響が想定外に大きく深刻な問題になったことがある。」「いつかミスをしてやらかしそう」と思っているような業務があれば、ぜひ安全設計を見直してみましょう。

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